アコースティックギター

湿度について

アコースティックギター(以下AG)は非常に湿度に敏感です。周囲が乾燥するとボディートップが凹み(弦高が下がる)、過湿になると膨らみます(弦高が上がる)。当社では製作段階から湿度を50%〜±10%以内に収まるように設定しています。±10%の誤差があるのは、一定にしてしまうと工場を出たとたんに日本特有の激しい湿度と湿度の変化にさらされボディーが異常に膨らんだり、へっこんだりしてしまいます。そのため製作の段階からある程度の湿度の変化にギターを慣れさせ、そのような事態にならないように心がけています。海外の製品は日本に比べ1年を通して安定した気候の中で製作されるため、日本の風土に合わず湿度と湿度の管理に気を使わなければなりません。
当社の製品は人が快適に思える環境であればそれほど気を使うことはありませんが、異常な乾燥や過湿状態はなるべく避けてください。

特に次のケースは避けてください。(エレキギター、ベースも含む)

・ ハードケースの中に入れっぱなしにしておく。
・ 夏場に車の中に放置する。
・ エアコンの近くに長期間置いておく。
・ 押入れの中に長期間入れておく。
・ ファンヒータなどの暖房器具の近くに置く。

これらは過度の過湿、乾燥状態になります。

維持管理について

長期間弾かない場合や、製作されてから間もないギターは弦を張りっぱなしにしないで下さい。ボディーが膨らみ弦高が高くなる原因になります。緩めるのはペグを2〜3回まわす程度で十分です。緩めすぎると逆にネックが暴れます。
指板は塗装されていないため弦交換の際などに、市販のレモンオイルなどで拭いてください。指板に付いた手垢や汚れが指板を傷めたりフレットが錆びる原因になります。
ブリッジピンを強く押し込む必要はございません。当社のAGはブリッジに付けたスリットで弦を引っ掛けるためピンは抜け落ちない程度で十分です。また強く押し込み過ぎると、ブリッジが割れたり、ピンホールが広がりピンが止まらなくなる原因になります。


エレキギター、ベースについて

AGほど湿度を気にする必要はございませんが、過度の過湿、乾燥状態は避けてください。
保管の際に弦をあまり緩める必要はございません、緩め過ぎておくとネックがねじれたり逆反ったりする原因になります。
指板の手入れはこまめにして下さい。

その他

ご自分でなされた修理、改造は保障の対象外になります。




当社製品のアコースティックギター、エレキギター、エレキベース等に関して疑問やメンテナンスについて
質問等ございましたらこちらまでメールでどうぞ。件名の後にお名前又は製品名をお願いします。例)〜メンテナンス〜(有)飛鳥 HD-528について


注意

1、当社製品以外の製品については一般的なことしか答えられません、また答えられないこともございます。あらかじめご了承ください。

2、症状など、可能な限り詳しく書いてください(画像添付など)。

3、悪質なメールについては、こちらの判断で返答しない場合がございます。

4、多忙なビルダーのため返答までに時間がかかる場合がございます、ご了承ください。

5、電話では受け付けません。メールのみです。

6、返答は平日の朝8時〜夕方5時の間にいたします。

7、場合によっては返答を潟fィバイザーに依頼する場合がございます。

8、リペアの受付ではございません、リペアのご依頼はお近くの楽器店、もしくは潟fィバイザーへお願いします。

9、ご自分でなされたリペア、改造についてはお答えできません。