種類・・・双子葉植物、離弁花、ミカン目、センダン科、マホガニー属
原産地域・・・西インド諸島、中南米アメリカ、東南アジア、中央アフリカ。
平均樹高・・・45m〜45m
平均直径・・・1.8m〜2.4m
比重・・・0.50〜0.80
材質・・・材質は比較的硬く、加工性や接着性がよい。
色調・・・心材は淡橙褐色と辺材は淡色、錦糸状の光沢がある。
1、マホガニーの歴史
マホガニーはギターが誕生した初期の段階からネック材として使用されてきました。
18世紀初頭から19世紀初頭までヨーロッパではマホガニーの強度、加工性、材としての大きさの良さから家具材の主流材として使用されてきました、現在の6弦ギターが誕生したのは18世紀の中期から後期にかけてですから、ギター業界もその影響を受けていたのだと思われます。マホガニー以前の家具材はオークが主流でした、しかし当時オークは楽器材としては使用されていませんでした。その理由は硬さでした、オークは非常に硬い材のため当時の加工技術では楽器の複雑な加工ができなっかたからです。現在では遥かに進んだ加工技術で楽器にも使用されています、ちなみにマホガニー以後の主流家具材はウォルナット(くるみ)です。現在、マホガニーの家具は高級なものとして扱われています。余談ですが、映画「ハリーポッター」に出てくる魔法の箒もマホガニーです。
2、マホガニーは偽物?
現在、使用されているマホガニーの殆どが価格の安いフィリピン・マホガニーと呼ばれている材や、マホガニーっぽい材を使用しているのが現状です。フィリピン・マホガニーは東南アジア地域に分布するラワン類のアメリカでの呼び名です。マホガニーはセンダン科でりますが、フィリピン・マホガニーはフタバガキ科に属しています、まったく違う木なのです。ただ、見た目が非常に良く似ていることからこの名がついたのです。
では、本物のマホガニーはいったいなんと呼ばれているのでしょうか、それは中米のホンデュラスで取れるホンデュラスマホガニーと中央アフリカで取れるアフリカンマホガ二ーです。材質の面でフィリピンマホガニーと明白な違いがあります、最高ランクのマホガニーの強度、剛性はメイプルに匹敵すると言われています。価格にもかなりの差があります。しかし、現在流通しているホンデュラスマホガニーは以前に比べて材質に劣るものや比重の重いものが増えてきています。これは自然に自生している木が減少し、植林された木が流通しはじめたからと言われています。その数が減少し伐採禁止の規制で良材の入手が困難になり、昔からホンジュラスマホガニーを使用していたメーカーでもアフリカンマホガニーを使うようになってきています。
<特徴>
楽器に使用した際に中低域が豊かで、全体的に丸い音になりやすい。そのため、アタック感は不足しがち。アタック感の良いハードメイプルをトップ材としてラミネートした際には抜群の相性である。十分な強度を持ち乾燥後の狂いが少なくネック材には最適である。杢が出ている物もあり、高級家具や車のハンドルなどにも使用されている。
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